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  開館60周年記念 企画展

秋季企画展

このたび碌山美術館では開館60周年記念企画、「荻原守衛の人と芸術V 彫刻から造形思考へ−荻原守衛とその系譜−」を開催致します。春季、夏季に続く本展は、荻原守衛(碌山)の系譜に連なる彫刻家と造形の展開を紹介するものです。
荻原はパリを立つ際に、師と仰いだロダンから「自然を師とせよ」という言葉を受け取ります。自然への観照、「真実」の追求によって荻原は生命感あふれる作品を示し、若い芸術家たちの心を捉えました。戸張孤雁は、荻原亡きあとの粘土を貰い受け彫刻家となり、当時画家を志していた中原悌二郎も、彫刻家へと歩みを進めます。戸張と中原が活躍する日本美術院彫刻部には荻原の「生命の芸術」が伝わり、石井鶴三や喜多武四郎など俊英の輩出を導きます。荻原の系譜は、「生命の芸術」を変容しながら、明治末から大正、昭和、そして日本美術院最後の同人となる基俊太郎の平成へと繋がります。
本展では明治大正期を第一展示棟に、昭和以降を第二展示棟に配置することで、時代とともに移り変わる造形の展開をご覧いただけます。
明治大正期の彫刻には、モデルから抽出した生命感が彫刻に表れています。これは、自然(真実)の獲得に全霊を尽くし、生命の写実に挑んだ成果とみてとれます。昭和以降の彫刻には、石井鶴三の「立体感動」や基俊太郎の空間への意識のように、造形そのものに思考が表れ、新たな造形の展開が示されます。
荻原守衛の登場によって目覚めた日本の近代彫刻は、自然への観照、造形への意識化をそれぞれの個性のなかに育みながら展開してきました。本展を通じて、荻原守衛の系譜における造形の展開をご覧いただければ幸いです。

 

 

夏季企画展 終了しました

 

 

 

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